自動車学校・自動車教習所には、教習指導員の他にも、様々な職種があり、多くの人が働いています。
そうはいっても、教習指導員の他にどんな職種があるのかは、あまり詳しくは知られていないのではないでしょうか。
そこでここでは、自動車学校・自動車教習所で募集している職種と、その仕事内容をすべて紹介していきます!
自動車学校で募集している職種3つ
自動車学校で募集している職種は、大きく分けて3つあります。
教習所で募集している職種一覧
- 教習指導員
- フロント(受付)事務職
- 営業、販売促進
1つづつ詳しく見ていきましょう!
1.教習指導員
教習指導員は、自動車学校・自動車教習所・ドライビングスクールで、法律に定められたカリキュラムに沿って、自動車の安全運転に必要な技能と知識を教える仕事です。
一般的には、まず自動車学校などに就職して、働きながら教習指導員の資格を取り、そこで初めて教習指導員として教習生に教えることができます。
教習指導員資格は、教習所内で現場事前教養と職員講習を受けるか、自動車安全運転センターが行う研修課程を修了し、公安委員会の教習所指導員資格審査を受け、合格すると「教習所指導員資格者証」が得られますが、さらに現場事後教養を受けてから、指導員として仕事にあたることになるので、かなりの努力が必要です。
仕事内容としては、技能教習では指導員は助手席に座り、原則1対1で指導することになっています。
まず教習所内のコースでハンドル操作やブレーキ操作、狭い道路や交差点、曲がり角の運転、坂道発進、進路変更、駐車の方法などの運転操作について指導し、時には運転の手本を見せてポイントを教えることもあります。
1時限ごとに教習生が次のステップに進めるかどうかを判断し、記録をつけ、未熟な運転操作などについては適宜指導するのも仕事です。
修了検定・仮免学科試験に合格し、仮免許証を取得した教習生には、路上教習を行い、卒業技能検定まで指導を続けます。
また、学科教習では、運転者の心得、運転に必要な道路交通法や安全運転に必要な知識を、教本や動画を使って教える他、応急救護処置の実技教習も行います。
教習指導員は、車種ごとに資格があり、大型、特殊車両、第二種などの教習は、その車種の指導員資格を持った人にしか教えられません。
ただし、資格を取るごとに手当がついて給料が上がる仕組みになっているので、教習指導員をやりながら、いくつもの資格を取ることで、年収がアップすることになります。
2.フロント・受付・事務
自動車学校のフロント・受付・事務の仕事は、大まかにいうと4つの業務に分かれています。
- 入校業務
- 乗車業務
- 検定業務
- 電話応対や接客、教習生のサポート
入校業務
入校業務は、入校案内、申し込み受付、入校申し込みから入校日当日までの事務作業を担当します。
具体的には、個人情報登録・チェック、事前登録票作成、原簿作成、テキスト準備などです。
自動車学校の料金案内や館内の案内などをするので、入社後はまず入校業務ができるように勉強していくことになります。
車種によって入校できる条件(年齢・所持免許の有無など)が異なるため、間違った案内をしてしまうと、入校できないということも有り得るので、しっかり勉強しておかないとなりません。
また、教習生に教習プランを案内したり、教習プランの作成をサポートしたりすることもあります。
自動車学校の時間割は独特なので、しっかり説明しないと教習生が困ってしまうため、重要な仕事です。
乗車業務
乗車業務は、車の手配、教習指導員の予定管理、高齢者講習の登録(予約管理、終了証作成など)を担当します。
教習の予定管理は、もし間違えたりすると、教習指導員と教習生の両方に迷惑がかかるので、入念な確認が必要です。
最近は、高齢者講習を受ける人が増えてきているので、その分忙しさも増しています。
検定業務
検定業務は、修了検定や卒業検定の申し込み受付、検定事前準備、検定当日の対応(仮免許証作成、卒業証明書作成など)を担当します。
もし作成する書類にミスがあると、不適正事案になることがあるため、神経を使う業務です。
2-4.電話応対や接客、教習生のサポート
先述の3つの業務をこなしながら、電話応対や来校者の接客、教習生のサポートにあたります。
受付の対応は、その自動車学校の評価を左右するため、細やかな心遣いが必要です。
電話では、細かい決まりや、ややこしい内容も聞かれるので、勉強が欠かせません。
教習生には困りごとや悩みを相談されることも。
自動車学校の「心のオアシス」としても機能しているというわけですね(^^)
3.営業・販促
自動車学校の仕事で一番表から見えないのが、この営業・販促の仕事です。
仕事内容は、イベント活動及び企画などを含めた、自動車学校の売上を上げるための営業活動全般に渡ります。
自動車学校で行うキャンペーンやイベントの企画は、一から立ち上げるため、自由な発想力や企画力が必要です。
どんなイベントを企画すれば教習生や入校生が喜んでくれるかを考えると、ワクワクしますよね!
販促としては、近隣のスーパーなどの企業や、大学や専門学校などを個別訪問し、パンフレットの配布や補充の他、免許に関する相談や、入校を希望する人向けの案内なども行います。
また、マーケティング調査を行い、販促グッズを決めてプロモーションを仕掛けるなど、主に18~19歳をターゲットにした営業促進活動を行ったりもします。
営業をかけて入校した生徒に「あなたの説明がわかりやすかったから」「あなたの誠意が嬉しかったから」などと言われると、営業冥利に尽きる喜びとなるでしょう(^^)
実際は営業・販促の求人は少ない
しかし、こうした営業・販促に特化した求人を出している教習所はまだまださほど多くなく、多くの場合は元々教習指導員や事務職を専門にやっていた管理職者や経営層の方が営業・販促を兼任しています。
自動車学校は様々な職種の人で成り立っている!
自動車学校は主に3つの職種の人達で成り立っていることがわかりました。
このうちどれか一つでも欠けたら、自動車学校は成立しませんから、どれも大変重要な仕事です。
これ以外にも、送迎バスの運転手や、もし合宿免許の宿舎を経営しているところがあれば、その宿舎の職員などの仕事もあります。
自動車学校には、意欲さえあれば、どのような方にとっても、自分の能力や経験を活かせて、好きになる仕事がきっとありますよ!