教習指導員の1つのハードルとなっている月給40万円の壁。
本記事では、
- 月給40万円を達成するにはどのような方法が良いか
- 最短で40万円を突破するためのアクションプラン
を様々な教習指導員を見てきた私の経験を本に解説していきたいと思います。
教習指導員の平均年収は293万円
教習指導員の日本全国の平均年収は293万円(=月収20万円台)と、平均値で言えばそう高くない相場になっています。
そんな教習指導員の仕事で高い給与をもらうためには、どうすれば良いのでしょうか。
求人の選び方:高収益体制の教習所を選ぶ
まず、高い給与をもらうために最も必要なこととしては、 「教習所の利益が高い水準で安定して出ていること」 これに尽きます。 教習所が大きな利益を出すためには、
- 教習生がたくさん集まっている
- 大きな売上を叩き出している
- 経費を節約している
- 大きな利益が出ている
という4つのプロセスが必要です。 もちろん、教習所1つ1つが毎年の売上や利益を公開しているわけではないため、あくまで外部から見て利益が出ている教習所とそうでない教習所の見分け方を簡単に紹介いたしますね!
1、目まぐるしく忙しい教習所をあえて選ぶ
まず当たり前の話ですが、教習生が多く入校していて、常に指導員が忙しい状態の教習所はその分大きな利益を生んでいる教習所ということになりますので、指導員に還元できる給与の額も他校と比べて相対的に大きくなるというのは揺るがざる事実です。 こういった忙しい教習所で求められる能力は、
- 忙しい中でも確実に1人1人の教習生に丁寧かつ親切に指導する力
- 多くの教習をこなす体力
です。 忙しい教習所を見分けるべきポイントは閑散期の教習所の混み具合です。 まず、ある程度どこも忙しくなる繁忙期はあまり判断材料にはならない場合もあります。 その一方で閑散期に教習所が混んでいれば、それなりに教習生を惹きつける魅力と集客の底力がある1つの証拠になります。
2、広告出稿が控えめな教習所を狙う
実は、常に忙しく多くの教習生が出入りしていても、そこまで利益がでていない(=従業員に還元できる原資が少ない)教習所というのも多く存在しています。 たとえ教習所が混んでいたとしても、合宿免許のポータルサイトや看板、検索連動型広告などを中心に大量の広告を出している教習所の場合は、売り上げが高くてもその分広告比率が高いため、実はそこまで大きな利益がでていなかったりします。 この辺りは少々専門的な話にもなってくるので、別の記事で詳しく解説します。
併せて読みたい:教習所業界のバカにならない広告費について
3、社長や役員の構成や経費の使い方を観察する
- 多くの教習生が出入りしている
- なのに広告費が控えめ
という条件を満たしていても、まだ実は高利益体質の教習所選びには落とし穴があります。 それは、社長や役員の過剰な贅沢です。
もちろん、外部から社長や役員の経費の使い方を見極めるのは限界はあるのですが、分かりやすい見極め方が1つあります。
教習所を訪れた時に駐車場に止まっている車をチェックしてください。 社員専用駐車場に高級車が何台も止まっているなどのケースは要注意です。
これは、購入費&維持費がとてつもなく高い高級車を買うことで、せっかく大きく出した利益を消しちゃっているという典型的なケースです。。
さらには、役員の構成にやたらと社長の身内が多いというケースも要注意で、高額な役員報酬を身内で山分けしており、利益を大きく下げているケースというのも意外と教習所業界では多くありますので要注意です。
4、教習料金が高い教習所を選ぶ
エリアで言えば東京都に多いのですが、教習料金が高い教習所を選ぶというのも一つの手です。 もちろん、料金が高い分質の高い教習生とのコミュニケーションが求められる点は言うまでもないですが、高い給与を望む場合は1教習当たりの単価が高いほうが当然有利となります!
働き方:スキルアップと出世のために人よりも努力する
高収益体制の教習所に入社することが出来たら、後はその中で周りの人よりも高いスキルを獲得し、出世を目指せば現実的に40万円以上の月収も見えてきます。
5、指導員としての資格を充実させる
教習所の中には、普通免許だけではなく中型免許、大型免許、、などと様々な運転免許の教習を行っている教習所がありますが、そうした環境では当然指導員として持っている資格が多ければ多いほど指導のバリエーションも増えて、給与も上がっていく傾向にあります。 なので、1年に1度などのペースで着実に指導員の資格も増やしていくことで、徐々に給与を挙げていくというビジョンも見えてくるでしょう。
6、技能検定員~管理職のポジションを目指す
教習指導員としての経験や勤続年数が増えてきたら、技能検定員という試験管の資格に挑戦し、ひいては管理職(副管理者と呼ばれます)に出世をするのが最も確実性の高い給与アップ方法です。
なお、管理者は学校でいうところの校長先生のポジションで、こればかりは元警察関係者が務めていたりする教習所が多いため、管理者になれるかどうかは完全に運要素の方が大きく影響します。
なので、指導員として努力次第でなれるポジションとしてはまず副管理者を目指すというビジョンが現実的でしょう。
まとめ
以上、現役指導員の目線で指導員の報酬アップに関する超現実的な方法を解説させていただきました^^;
もちろん、給与を上げるためにはそれなりの努力が必要ですし、何より給与だけが働く目的ではありませんので、ご自身のワークライフバランスを十分に考慮しながら、実践してみていただけると幸いです。